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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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ビエンチャン~隣国の国歌が聞こえる首都の巻

»カテゴリ: ラオス

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交通量が疎らなビエンチャン(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 今まで国境の町はできるだけ素通りしないように旅をしてきた。人為的に引かれた一本の線を境に、人々の暮らしや姿かたちがどう変わるか興味深く見てきた。スペイン・モロッコ国境は別世界が対峙しているようだったし、オランダ・ベルギーは何も違いが見えなかった。武装兵士に通された国境もあれば、食事を勧めてくれるのんきなところもあった。
 タイ東北部の町、ノンカイもまたメコン河の対岸にラオスを望む国境の町である。宿を見つけて、受付で値段を聞く。振り返ると、庇の下に籐の椅子とテーブルがいくつかあって、ビールを飲みながら、川辺の風景を眺める人がいた。褐色に濁った川が数メートル先に迫り、対岸の木立や疎らな建物が見える。ふと対岸はラオスではないか、と思い、席に座っていた若い女性に聞いてみた。多分そうだと思う、とイギリス訛りの英語が返ってきた。外国が見える宿というのも面白そうだ、ここに泊まろう。
 対岸はあまり大きな町ではないようで、人の姿は見かけないが、ときおり車が通る。右から来た車は、左から来た車と交差するとき、一瞬姿が隠れる。右側通行か。タイは左側通行だから、対岸はラオスで間違いない。
 翌々日、ラオスに渡った。10年ほど前にメコン河をまたぐ道路橋がかかっている。タイ側で乗った国境越えバスは、左側通行のまま橋を快走し、渡りきったところの国境検問所で終点になった。書類を埋めて、30ドルを支払い、ビザを取った。
 国境から15分ほど乗り合いのオート三輪に乗ると、もう首都ビエンチャンに着く。オート三輪以外は、原付バイクや自転車が行き交うぐらいで、交通量は少ない。人口50万人足らずのこの街もノンカイと同じくメコン河に接していて、対岸はタイである。
 ラオスの公用語であるラオ語は、タイ語と近い関係にあるようで、タイ語で注文しても大体通じる。通りを歩いていたら、タイの国歌が流れてきた。時刻は午後6時。タイのテレビから流れてくる。食堂では、テーブルにタイ製の魚醤の壜が置いてあった。隣の客はタイ製の缶コーラを飲んでいる。市場で洗剤と蚊取り線香を買った。やはりタイ製。街の雰囲気もタイとあまり違いを感じない。タイの田舎町をさらにのどかにしたような感じだ。
 国境を越えたはずなのに、あまり実感が沸かない首都である。
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