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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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コルカタからクルナへ~珍獣、宇宙人状態の巻

»カテゴリ: バングラデシュ

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クルナの波止場で(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


「バングラデシュへ行こう、観光客が来る前に」
 デリーのバングラ大使館で見かけたポスターにこうあった。政府観光局のポスター。観光を振興する当局にしては、ずいぶんと大胆な開き直りだなと思った。
 そのバングラデシュにやって来た。コルカタから通勤電車に乗って2時間、17ルピー(約43円)。わけなく国境へ到着する。国境線をバングラ側にまたいだところに、肌色の制服を着た役人がいて、とっさに「サラーム・アレイコム」の挨拶が口に出た。トルコからパキスタンまで毎日幾度も使い、聞いたイスラムの挨拶。役人は目を丸くして、お前はイスラム教徒なのか、と聞いた。「いや、そうじゃない、日本人だ」「おお、日本人、ウェルカム、ウェルカム」。イランからパキスタンへ入った時を思い出した。愛想がいい。
 国境から自転車リクシャとバスを乗り継いで、ジョソールという町に向かう。気づくと誰かが目を開き、口をぽかんと開けて、僕らを熟視している。併走するリクシャの運転手、その乗客、道行く子供、食堂の店主。幻の珍獣か宇宙人でも見たかのようだ。首都ダッカと隣国の1000万都市を最短で結ぶ国境近辺なのに、あまりに驚かれることに驚く。
 ジョソールの町でも同じである。宿の従業員は、入れ替わり立ち代り部屋にやってきて、蚊避けスプレーを持ってきたり、部屋の具合を聞いたり。気づくと他の従業員が大真面目な顔で覗き込んでいる。英語はあまり通じない。町に出て、誰かに英語で話しかけられ、ふと気づくと、もう30人は集まっている。無言でただ僕らを熟視する。
 観光客が多い北インドでは、ついぞこんなことはなかった。列車で乗り合わせても誰も話しかけてこないし、町では客引きだらけだ。むしろ、回教圏のイランやパキスタンで似たようなことがあった。ただ、彼らは概して、もっと堂々としていた。「困っているなら、助けてやるぞ」といった感じである。ここの人たちは、何を言えばいいかもわからず、口をぽかんと開けて、僕らを取り囲む。
 ジョソールで1泊して、クルナの波止場に行った。ここから船でダッカへ行く。乗船まで暇をつぶしていると、子供に取り囲まれ、その子供を追い払いに大人が来て、その大人も取り囲み、ますます人が増える。この国では、面白いことになりそうな予感がする。
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コメント

こんにちは。
なんだかエキゾチックで、エネルギッシュな印象を受けました。
名前はクルナ(来るな)ですが、人々は来客者に歓迎ムードの様な気がしました。

  • 2010/08/16(Mon) 13:51:07 |
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