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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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エスファハンからヤスドへ~砂漠街道200キロの巻

»カテゴリ: イラン

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エスファハンのチャイハネで、水パイプを吸う少年。(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 イランに来て1週間も経つとだんだん流儀が分かってきた。この国では、なんでも交渉である。タクシーでも食堂でも事前にしつこいぐらい料金交渉をする。それでも、払う段になるともめる。慣れてくると、交渉金額だけ投げつけて、立ち去ることも覚えた。
 イスファハンに着いて、バスターミナルから乗ったタクシーを降りたとき。1500トマン(約210円)を払おうとすると、2000トマンと運転手。イラン人に交渉してもらったのだから、間違いなく1500トマンでいいはずだが、運転手は譲らない。ホテルの係員に通訳を頼むと、ややこしい理屈をこねる。「1500トマンは乗り合いの場合の料金。今回は貸切だから、2000トマンいただきたい」
 この国のタクシーは、運転手の都合で勝手に乗り合いになったり、貸切になったりするのだ。こっちは、貸切にしてくれ、と頼んだ覚えなどないから、断じて払わない。日本語で吠えると、ぶつくさ言いながら立ち去った。
 やれやれと今度は夕食を取ると、また始まる。「サラダは別料金だ」「さっきはサラダ込みと言っただろ」「いいや言ってない」「この嘘つき、恥を知れ」。毎日こんなことばかりだ。
 イスファハンを発つ日、バスターミナルの入口で男に声をかけられた。客引きかと思ったら、数日前にチャイハネ(喫茶店)で話をした男だと気づいた。たしか政府機関に勤めながら大学院に通っていると自己紹介していた、目つきの優しそうな髭の中年男だ。「これからヤスドに行くけど、乗せてあげるよ」とありがたい誘い。先日のエリさんの忠告も気になったが、こっちは韓国人カップルと一緒で総勢4人。大丈夫だろ。
 公務員氏の韓国車は、一直線の砂漠街道をすさまじい速度で駆け抜ける。気づけば速度計は200を回っている。この国で会う人は、誰もが政治を語りたがるが、さすがは公務員、平和な話ばかり。安心していたら、「ハタミ大統領の出身地」を通り過ぎたあたりから、雲行きが怪しくなってきた。生活が厳しい、インフレはすごいし、給料は上がらないし。
 バスなら4、5時間かかる距離を3時間でヤスドに到着。宿探しは勝手にやるからと言っても、聞かない。やっと好みの宿に到着して、トランクから荷物を出し、礼を言い、タイミングを待つ――。「ところで、いくらかチップをもらえるとありがたいのですがね」
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