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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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タブリーズ~当惑、当惑、そして当惑の巻

»カテゴリ: イラン

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タブリーズのバザールにて(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 タクシーから降りて間もなく声をかけられた。私の泊まっている宿を見ないか、と髭の男。テヘランから出張で来ているビジネスマンだと名乗るが、信用してもいいのか。国境で秘密警察に尋問されたばかりで、気が張っていた。結局、彼の勧めるままに宿を決めた。
 今朝ドウバヤジットを発ってから、車を4回乗り継ぎ、ようやく百万人都市タブリースに着いた。移動すること10時間余り。だいぶ疲れている。時刻は夜10時過ぎだ。
 夜食後、髭のビジネスマンとその友人と名乗るトルコ人旅行ガイドと茶を飲んだ。のっけから、きわどい話が飛び出す。この国では飲酒は違法だが、大抵の家庭では飲んでいるとか、公立学校は嘘ばかり教えるので、私学に通わせる人が増えているとか。勝手が分からない警察国家で、うかつに同調するのも危険かと思い、適当にうなずいておく。
 翌日、一緒に国境越えをしたチェコ人のイェルカと街に出る。意外にもトルコ東部に比べて、車が多く、街並みもこぎれいだ。昨夜の部屋も質が高かった。トイレは洋式、シャワーの出は良好。暖房は効きすぎで、窓を開けて寝たほどだ。さすが産油国、燃料事情が相当いいようだ。寒かったトルコの安宿とは大違いである。
 大通りに面した店で、丸刈りの店員がイェルカに近寄って、開口一番とんでもないことを言う。政治亡命したいので、手伝ってくれないか。脱走兵だと店員が事情を話す。丁重にあしらって、近くの公園に入ると、今度は初老の男が話しかけてきた。退役軍人の彼の話は、イラン政府の秘密兵器計画を匂わせる怪しいもの。反応しようがない出会いが多い。
 夜、宿の廊下でトルコ人ガイドと出くわした。中国人の若い女の子と話さないか、と誘ってくる。16歳から23歳の女の子4人組。でたらめな中国語で挨拶したら、大はしゃぎだ。この街でトルコの入国許可を待って20日経つという。「土耳古国入国目的如何?」と筆談すれば、ひとり教養がある子が「観光」と書く。他の子も寄ってきた。顔つきが険しい。上海に近い港町から来た彼女らは、トルコのことは何も知らず、英語もできない。たぶんヨーロッパで不法就労したいのだろう。だまされて売春でもさせられるのだろうか。まさかそんなことを聞くわけにもいかない。人はそれぞれ違う旅をしているのだ。そう自分を納得させて、別れを告げた。再見!
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