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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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ウルファからドウバヤジットへ~雪原の道の巻

»カテゴリ: トルコ

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ワンからドウバヤジットへの車窓(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 目が覚めると、雪景色にいた。シャンルーウルファから夜行バスに乗り、トルコ東部を北上している。ワン湖あたりは標高が1700メートルもあり、トルコ随一の厳寒地帯である。
 雪に覆われたワンのバスターミナル。隣に停車しているレモン色のバスには、見慣れないペルシャ文字のナンバープレートがついている。イランのバスだ。ワンからイラン西部のウルミエへ向かう国際バスだという。これに乗っても良かったが、結局ワンから更に北上したドウバヤジットで国境越えすることにした。ウルミエについて情報が全くないし、ドウバヤジットなら歩いて国境越えができる。
 ワンで知り合った韓国人の女の子とクリスマスイブを祝い、僕らは国境の町ドウバヤジットへ向かった。
 2000メートル級の高原地帯を抜ける道筋には、人はほとんど住まない。ただただ雪原を越える。狭いライトバンで隣り合わせたおばさんが盛んにカザフスタンと言う。僕らのことをカザフ人だと思ったみたい。おばさんはアゼルバイジャン人。この辺りは、トルコ、イラン、それに旧ソ連のアルメニアとアゼルバイジャンの国境が接近する。そういうわけもあってか、トルコ軍の検問がいくつかあった。全てが凍てつく中、雪原に歩哨がたたずむ。
 ドウバヤジットは、兵士と酒屋とホテルが目につく雪に埋もれた町だった。ここからイランへ向かう。今までの国境越えと違って、気が重い。アメリカが「悪の枢軸」と呼ぶ国。女性は黒い布で体を覆い、酒は全く入手できない。それに海外発行の銀行カードもクレジットカードも使えないから、現金を持ち歩くしかない。イランからトルコに入った旅人は、誰しもイランはメシがまずいとこぼしていた。英語はほとんど通じないという。ガイドブックは持っているが、心細い。
 イランへ向かう旅人と出会えないかと訪れた安宿でチェコ人と会った。僕らと同じようなルートでイラン、パキスタン、インドへ向かうと言う。イェルカと名乗った彼に最後のビールを飲み交わして、翌朝一緒に国境越えをする約束をした。
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