Tanimichi World Blog

世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

スポンサーサイト

»カテゴリ: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

エディルネ~「そうか、ここからアジアか」の巻

»カテゴリ: トルコ

20050104215759.jpg

エディルネのバザール(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 いよいよヨーロッパを去る日が来た。ブルガリアの古都プロブディフから国際バスに乗って、トルコへ向かう。終点はイスタンブールなのだが、僕らはエディルネで降りる予定だ。国境のトルコ側にある人口20万の地方都市である。
 前日にバスの切符を購入したときは、エディルネは無理だが、「2キロぐらい」離れた所でなら途中下車可能、と聞いていた。タクシーで簡単に市内まで行けるから大丈夫とも。
 国境を越えてすぐ、運転手が「エディルネ」と叫ぶ。降りたそこは高速道路の入口にたたずむ給油所だった。すっかり日が暮れた中、道路を照らすオレンジ色の照明だけが煌々と光る。タクシーなんかどこにもない。一緒にバスから降りたネクタイ姿の気の弱そうなおじさんがトルコ語で給油所に行こうと言う。というか、そう言っているよう気がする。とにかく寒いのでついて行く。
 おお日本人か、そこに座れ、暖を取れ、チャイを飲め、パンを食え、両替しないか、ドイツ語できるか、大丈夫だ車は来る。誰も英語ができないのに、どんどん話しかけてくる。でもなぜか言われたことが全部分かる気がする。なんだか違う世界に来たなあ、そうか、ここからアジアか。
 本当にやってきた乗り合いミニバスに乗って、エディルネに着いた(18キロもあった)。一緒に降りて、安宿まで探してくれたネクタイおじさんに、お礼にとブルガリア煙草を差し出すが、おじさんは、「トルコ人として客人のあなたに当然のことをしたまでだ。お礼など不要」といったようなことを胸を張って断言し、僕の両頬にキスをして夜道を去っていった。トントン拍子にことが弾むのが心地いい。
 夜の街は活気づいていた。小さな店には裸電球が灯り、道行く人が僕らに手を振って挨拶して行く。数ある食堂を冷やかしながら、店先に出来合いの料理を陳列した店に入り、トマトソースに肉が入ったおかずとピラフを指差す。文句なしにうまい。地元の大学生に会えば、「日本の経済発展の秘訣は?」と質問攻めして来る。人の反応が早くて、いままでとは違うリズムを感じた。国境を越えて、別世界に来た感じがするのは久しぶりだ。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ktanimichi.blog3.fc2.com/tb.php/40-1456216e
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。