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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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マグデブルク~社会主義の街の巻

»カテゴリ: ドイツ

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マグデブルクの街(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 社会主義ってなに? 小学生のころ、先生だったか親だったかに聞いた覚えがある。二段ベッドが並んだ部屋に住まわされて、朝から晩まで働かされる、といった答えだったと記憶している。後から考えると、ひどい説明だ。ただ、1980年前後の北米カナダに住んでいた大人にとって、社会主義のイメージとはそんなものだったのかもしれない。悪の帝国、冷戦、第三次世界大戦。そんな言葉を耳にしては、灰色の作業着を着たまま二段ベッドに横たわった自分を想像したりした。
 ヨーロッパから社会主義が一掃されて14年。降り立った街はマグデブルクである。特に見たいものがあったわけではない。ただヨーロッパ全図でみつけた、東西ドイツの境界線に比較的近い東側の都市がマグデブルクだった。
 到着した翌朝、郊外の安モーテルからバスと市電を乗り継いで40分。町中らしいところで降りる。のっぺりとした壁にはパステルカラーが塗られ、窓のサッシが純白に映える。小雨がちらつく大通りは、人気がなくて、華やかなパステルカラーがしっくりこない。どことなく、子どものころ歩いた高度成長まっさかりの郊外都市に似ている。ベッドタウンの駅前通りから伸びた完成して間もない団地街。
 もちろんマグデブルクの街が真新しいわけではない。東西統一後に急ごしらえで町中のビルを改装して回ったに違いない。本屋を覗くと、統一前のマグデブルクを写した写真集が売られていた。駅前から中心部に伸びる滑走路のように閑散として幅広い大通りは、カール・マルクス大通りといったらしい。いまは西ドイツの政治家の名前がついている。かつてのカール・マルクス大通り沿いには、マクドナルドや3階建てのショッピングセンターがあって、そこだけは賑わっていた。
 この街は物価が安い。カフェでコーヒーを飲むと200円しないし、ショッピングセンターで食べた肉料理は500円ぐらい。西ドイツより何割かは安いのは確かだ。旧東ドイツの失業率が20%を超すというから、物価に住民の購買力が反映されるのだろう。
 歴史博物館に行った。ローマ時代から始まって、街の変遷を見て追う。戦災で壊滅した白黒写真が何枚か続いた後に、東ドイツ時代の展示はわずかに青年同盟の旗だけであった。
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