Tanimichi World Blog

世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

スポンサーサイト

»カテゴリ: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヴィラレアル~タオルとナイフの巻

»カテゴリ: ポルトガル

20050104165917.jpg

タオル商が目立つヴィラレアル(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 ファーロ、タヴィーラとポルトガル南海岸を東に進む。その先にあるのはスペイン。ポルトガル側の国境の町・ヴィラレアルデサントアントニオに向かった。
 タヴィーラからのバスは、国境の大河に面した船着場で終点になった。川沿いの道を歩いて、適当なところで曲がると、商店やレストランが連なった賑やかな町に出た。思ったよりも人通りが多い。宿もないような寂しい町なら、スペイン側に渡ってしまおうかと思っていたが、ここなら心配なさそうだ。
 商店街の外れに安宿を見つける。英語がまったく通じない老婆に一番安い部屋を頼むと、2段ベッドの窮屈な部屋に案内された。男女二人旅で2段ベッドもないかとも思ったが、安いし、風通しがいいので、ここに決める。しゃがれた声で険しい表情の老婆は、僕が宿帳に記帳し終わると、初めて英語を口にした――マネー。26ユーロを前払いする。途端に笑顔になったので、ほっとした。旅に出てから、言葉が不自由な分だけ、人の表情や仕草が気になるようになった。
 国境の商店街は、タオル、シャツなどの衣類を売る店が多い。船着場で会ったスペイン側の住民によると、ポルトガルは衣類が「ヨーロッパ一安い」という。衣類以外には、ナイフを売る店が多い。これもスペインよりも安いのだろう。
 スペインに渡る船は安い。片道1・05ユーロだからタバコの半箱程度。30分おきに船が出る。切符を買って、川べりまで歩き、船を待つ。出国審査場とか免税店どころか、建物すらなく、ただの川べり。
 川上から下ってくる船を眺めていると、浅黒い肌の女の子にスペイン語で話しかけられた。時刻を聞かれているらしい。腕時計を見せると、「ポルトガル? スペイン?」。両国の間に時差があることに気づいた。スペインは1時間進んでいる。
 スペイン語の女の子は英語がまったくできない。僕の彼女が怪しげなスペイン語で話を聞くと、南米エクアドルからスペインに出稼ぎにきている二十歳だとわかった。盛んにスペイン側の町アヤモンテは暑いという。船で10分しか離れていない対岸の気温が大きく違うとも思えないが、彼女が巻き舌で「カロール」(暑い)と発音するのが耳に残った。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ktanimichi.blog3.fc2.com/tb.php/3-7213fe28
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。