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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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マドリッド~ふつう暮らしの巻

»カテゴリ: スペイン

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バルで酒を注ぐアルベルト。彼の故郷アストリウスの流儀だという(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 アルベルトたちのアパートは住宅広告風に言えば、2LDK、約60平米、6階建の3階、日当たり良好、駅まで徒歩5分、都心20分、スーパー近し買い物便利、皿洗い機・冷暖房完備。とりたてて高級な住宅地でもなさそうだが、荒れている感じはない。アルベルトが言うとおり、典型的な中産階級の住宅地みたいだ。
 僕らが転がり込んできた翌日から、居候がもう一人増えて、6人暮らしになった。僕ら、アルベルト、ケリーに、日本人留学生のマイ、その友だちで名古屋から遊びに来たルリコ。突如として日本人の出入りが増えて、近所の人が怪しまないか。とにかく僕らのマドリッド住まいはこんな感じで始まった。
 アルベルトは弁護士だが、実に質素だ。携帯電話は持っているが、固定電話は持たない。車にも乗らず、ビデオも持っていないし、家にパソコンもない。その反面、週に数回は昼休みに自宅に戻っては食事を作ったり、買い物をしたりする時間がとれるみたいだ。金曜日の午後は仕事がないとかで、彼と近所のスーパーに行くと、買い物客で大賑わいだった。まとめ買いする日のようだ。魚売り場でズワイガニを700円ぐらいで買って、まるごとゆでて食べた。週末は公園で本を読むのが楽しみだと言う。
 彼はいつも何かを読んでいて、実に博識である。ある晩、第二次大戦中にスペインが枢軸国側に参戦していたという話を聞かせてみせては、またある日は、スペイン人のシエスタ(昼寝)のとり方についての話になったりする。僕らの会話は、毎晩のように深夜まで、乱れ飛び、尽きることがなかった。彼はときに毒舌で、ときにジョークを交えて、スペインを、スペイン人を、スペインの暮らし方を語った。
 実際、マドリッドの暮らしはなかなか快適だ。野菜が新鮮で安いのが気に入った。トマトソースを作ると、塩を足す必要がないぐらい味が濃い。地下鉄は市内全域100円もしないし、乗り換えも楽だ。東京よりもはるかに人口が少ないのに、路線数は12もある。バスは終夜運転をしていて、街は夜半まで賑わっている。夜10時過ぎから観た映画は400円ぐらいだった。アルベルトからスペインで住むことを勧められた晩は、それも悪くないなと思ったぐらいだった。
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