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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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モロッコからマドリッドへ~一路北上の巻

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車窓から見たアンダルシア地方(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 フェズからタンジェを経て、海路スペインに戻り、ロンダ、グラナダとアンダルシアの古都を巡った。このまま東に進めば、世界的に有名なコスタデルソル(太陽海岸)を通って、バルセロナから南仏へ進むことができる。あるいは北上して、マドリッドを通過して、大西洋岸のバスクからフランスに入るという手もある。
 バスクについては、旅の途中、相反する風評をたびたび耳にしていた。スペインで最も食事がうまい、涼しくて景色が美しい、雨ばかり降る、ETAというテロ組織の本拠がある危ないところ。ETAのテロについては、少なくても二度、旅行中に新聞で読んでいた。一度はスペイン南部のリゾート地で爆弾をしかけ、数人の死者を出し、その数日後には北部のサンタンダール空港での爆弾テロ。日本から持ってきたガイドブックには、「ETAのテロは旅行者を狙うことはない」などとあったが、この夏は別のようだ。
 そして、首都マドリッド。こちらは「首絞め強盗」と命名された輩が日本人旅行者を狙い撃ちにしているとガイドブックにあり、現に窃盗被害にあった旅行者と何人か遭遇した。
 迷ったあげく、マドリッド・バスク・ルートにした。ひとつは、テトゥアンで一緒だったアルベルトとケリーがいつでも泊まりに来てよい、と誘ってくれていたのと、もうひとつは不可思議なバスクが見たかったからだ。
 グラナダから乗ったバスは5時間きっかりでマドリッドの南部ターミナルに到着し、僕らはリスボン以来ほぼ一月半ぶりに地下鉄に乗って、アルベルトとケリーのアパートに近いアントニオ・マチャード駅に降り立った。
 モロッコで数時間一緒に見物しただけの間柄なのに、誘いを真に受けて泊まりにいくなんてずうずうしいとも思ったが、アルベルトとはどこか気が合いそうな予感がしていた。彼は環境問題を扱う弁護士でたぶん20代半ば、性格はいささか神経質で慎重、弁護士らしく理屈っぽい話し方をする。ガールフレンドのケリーはフロリダ出身のアメリカ人でマドリッドの大学に留学中、陽気で大胆なアメリカ娘。彼らについて知っているのはそんなことだけだった。そして、彼らのアパートには、僕ら以外にもケリーの友だちが居候中だという。名前はマイ。それしか知らない。さて、なにが起きるのか。
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