»
カテゴリ: 未分類
キャンプ座間(2005年4月9日)
Photograph by Kenta Tanimichi 神奈川県の相模原市と座間市にまたがる米軍キャンプ座間に行ってきた。ここは終戦まで帝国陸軍の陸軍士官学校があったところ。そのせいか見事な桜が植わっていて、毎年この時期に基地を開放している。
同行者は
一級建築士の酒井哲さん。彼によれば、日本の現代住宅の起源は進駐軍が日本全国に建てた住宅にあるのだという。アメリカ式の間取りや工法が公団住宅に影響を与え、日本人の家に対する考え方や生活スタイルも変えたという。
酒井さんは古そうな建物を見つけては、「南京下見板張なのに瓦屋根なんだなぁ」「柱の間隔がメートル式だ」などとマニアックなことを口にしながら、物色していた。キャンプ座間の建物は、旧軍時代の建物を米軍が増改築したものと、米軍が新築したものが混ざっている。建築士がみると、面白い発見が多いようだ。僕がみるとただのぼろっちい倉庫に駆け寄っては、意味不明なことを興奮しながら話していた。僕はこういうマニアな人が大好きです。
キャンプ座間ボウリング場(2005年4月9日)
Photograph by Wakako Takatsuki 免税ビールと輸入品とおぼしき七面鳥のバーベキューを食したあと、基地のボウリング場に行った。酒井さんと和華子にコテンパンにやられまくり。ゲーム代はたったの1ドル90セントである。基地内は日米両通貨が通用し、税金がかからない免税ゾーン。ボウリング場以外にも、PXというデパート、カミサリーというスーパーマーケット、アメリカの銀行や郵便局など一通り小さな町にあるものが揃っている。基本的に日本の法規制を適用しない措置がとられている。日米地位協定という取り極めがその根拠。
例えば、同協定15条1項(a)にこうある。
「合衆国の軍当局が公認し、かつ、規制する海軍販売所、ピー・エックス、食堂、社交クラブ、劇場、新聞その他の歳出外資金による諸機関は、合衆国軍隊の構成員及び軍属並びにそれらの家族の利用に供するため、合衆国軍隊が使用している施設及び区域内に設置することができる。これらの諸機関は、この協定に別段の定めがある場合を除くほか、日本の規制、免許、手数料、租税又は類似の管理に服さない。」
この地位協定は、米兵が公務中に事故を起こすと、日本は裁けないことを取り決めているせいか、評判はかんばしくない。しかし、日本も03年にクウェートと地位協定を結んでいることはあまり知られていない(
外務省プレスリリース)。
スロットマシン(2005年4月9日)
Photograph by Kenta Tanimichi ボウリング場のなかにスロットマシンがあったので、持参したドル札を両替機に入れ、25セント硬貨を入手。さっそくゲームしようかと思ったところに、従業員がやってきて制止された。日本人は使用禁止だそうだ。日本では刑法で禁じられている賭博ゲーム機の設置が許される根拠は、おそらく前述の日米協定15条1項(a)なのだと思う。僕が知る限り、日本にある米軍基地にはスロットマシン類以外の賭博は提供されていない。
キャンプ座間の地図(2005年4月9日)
Photograph by Kenta Tanimichi キャンプ座間では、8月13日にまた開放日があるとのことです。
【参考】
キャンプ座間の公式サイト酒井哲さんのブログ