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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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珠海からマカオへ~超現代都市と「一国両制」の街の巻

»カテゴリ: 中国

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拱北口岸(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 改革開放政策の一環として、最も早く経済特区に指定された珠海市。99年までポルトガル領だったマカオに接する広東省中部の都市である。80年代後半から急激に開発が進んだ街だけに、街路は滑走路のように幅広く、車窓には緑地が美しく広がり、真新しいデパートやファストフード店が目立つ。筑波学園都市や多摩ニュータウンにどこか似ている。あとで知ったことだが、この街は緑地率が45パーセントにもなるそうである。
 バスターミナル内の招待所に部屋を取って、市バスで拱北口岸に向かった。ここにマカオ国境がある。マカオは中国に返還されたから、国境という言葉遣いは正確ではないけれど、実際上は国境以外のなにものでもない。外国人はパスポートがないと越境できないし、「一国両制」政策の下、マカオは中国本土とは別の政治経済体制が維持されているからだ。
 国際空港のターミナルビルのような巨大な拱北口岸。パスポートに出境印をもらい、建物を出て、群集の共に通路を進んだところに同じようなビルがあった。Entradaとポルトガル語表記に繁体字の中国語表記。ここからの澳門特別行政区は同じ中国でも言葉が違う。入境印を押され、行列に着いて行ったところは、ゴミゴミした下町のようなところだった。
 湿気で黒く変色した高層アパート群、鳥籠みたいな鉄柵に覆われた窓から洗濯物が突き出し、繁体字の看板が仰々しい。ビルの谷間は狭い道、日本車が渋滞し、スクーターが走る。超現代都市の珠海とあまりに極端な違いだ。先進国から途上国に来たかと錯覚しそうだが、実際にはマカオの方がはるかに「国民」所得は高い。
 14年前にマカオに来たことがある。香港から高速船で到着し、繁華街の新馬路へ歩いて行った覚えがある。霞がかった海を横に見ながら、うら寂しい大通りをだいぶ歩いた。さきほど国境から乗った市バスは同じルートを進んでいる。記憶と違って、オフィスビルが建ち並んでいた。90年代に新たに大発展したのか、記憶がいいかげんなのか。
 見覚えがある新馬路の入口でバスを降りて、振り返るとリスボアホテルが見えた。前に来た時、ここのカジノに入った覚えがある。リスボア。ポルトガルの首都リスボンは、現地ではこう呼ばれる。一年と2か月前、そのリスボアから旅を始めた。ユーラシアを陸路で東進して、やっと極東まで来た。またリスボアに再会した。
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上海奇行8

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  • 2005/06/06(月) 12:08:30 |
  • 亜細亜的生活
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