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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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北海~一帆風順、老街の巻

»カテゴリ: 中国

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北海の老街(2004年)
Photograph by Kenta Tanimichi


 東興から直達快班(急行バス)で東へ3時間、海南島に近い沿岸都市、北海に着いた。バスターミナルを出たら、三輪車と呼ばれるオート三輪の運転手に取り囲まれた。1元(約12円)で安宿に案内してもらうことで妥結。乗って間もなく竜門招待所に着いた。50元、トイレ、シャワー、テレビ付き。部屋を見せてもらい、宿主に「好、好」。返事がさっぱりわからず、筆談ノートを渡す。「身分証」とあるから、パスポートを差し出すと、宿主は怪訝な顔。あらま、あんたたち日本人なの。
 いままでのやり取りで、僕らは中国語が全然できないと分かっているはず。なのにパスポートを見るまで、中国人だと思い込んでいたようだ。中国語は方言の差が大きく、普通話(北京語、標準語)が上手でない人が多いと聞く。僕らを普通話が苦手な中国人と思ったのか、あるいは宿主が自分の普通話に自信がないのか。面白くなってきたぞ。ここ北海は、広西チワン族自治区の西端にあり、広東省に近い。地元の人が話す言葉は広東語が多いようだ。
 食堂でも同じようなやり取りが展開される。広東語でレイホウと言って店に入り、メニューを物色する間に、店主がワーワー話し続ける。全く分からないが、適当に相槌を打って、できるだけぞんざいな仕草で料理を指差す。このとき日本語にデタラメな抑揚をつけて言ってみる。なぜか通じる。僕らのことを方言のきつい奴らとでも思っているのだろう。外国人扱いされないのは、気持ちいい。解放感みたいなものを味わう。
 中心部にある竜門招待所の周りは、古い町並みが残る。道の両側の建物は、2階以上が迫り出して庇になった造り。1階部分の道路際は、雨に濡れず、陽射しが遮られた歩道になるのが南国らしい。どんより雲が覆う日、風雨に荒んだモノトーンの老街。家の玄関口に決まって貼られた赤い紙には、どれも一帆風順とあった。近くに漁港がある。
 老街の歩道で、老人は煙草をふかし、猫は寝そべる。麻雀牌がかき混ざる音があちこちから聞こえてきた。家族麻雀の卓を見つけ、覗くが、日本とはだいぶルールが違うようだ。捨てた牌は並べずに投げつけ、無言でどんどんポン、チーをし、上がる。誰かが上がると、すぐに洗牌するから、上がり役は分からずじまいである。
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