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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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フニデク~「ようこそモロッコ」の巻

»カテゴリ: モロッコ

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国境のモロッコ側(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 入室を拒否された僕は、国境警察隊の事務所らしい建物の外に立っていた。白いガウンのような服を着た男が寄ってきて、「ようこそモロッコ」と日本語で言う。観光局の係官だという。友だちが警察につかまったと伝えると、ホッ、ホッ、ホッと笑って、「ここで写真を撮ってはいけませんよ」とまじめな顔で言うので、少し心配になった。
 10分ほど経っただろうか、和華子と佐藤さんが建物から出てきた。モロッコ領内の国境を写した写真は全て消去させられただけですんだ、紳士的な態度だった、と嬉しそうに話す。
 入国手続きを済ませ、国境検査場を出る。そこは、建物はひとつもなく、ただ砂利敷きの広場があって、年代物のベンツが何十台も止まっていた。小便の臭いが鼻につく。赤旗がなびいていた。観光客を歓迎するムードをなにも感じない。土産物屋もなければ、両替屋もないし、案内板もない。広場の右手には、木が生えていない丘が迫っていて、私服姿の男がたむろしているし、左手の海辺はゴミが散乱して汚らしい。
 ベンツの止まっているところまで行くと、フニデクという町まで行くという。とりあえず乗り込むと、助手席にモロッコ人が2人乗ってきて、総勢6人で出発した。ものの5分もしないうちに、降ろされた。うじゃうじゃ人がいる。道端で肉や魚を焼いている。そこいらに赤旗がはためいている。まるで読めないアラビア文字が目につく。ほこりっぽく、臭くて、蒸し暑い。第三世界に来た。
 フニデクで両替をし、鰯の塩焼きを食べたあと、市場を物色して、また写真撮影が原因で警察につかまって、そろそろスペインに帰るか、となった。
 モロッコの国境では、出国時もちゃんと書類を書かせる。ひとつしかない窓口にパスポートにスタンプを押されるのを待つ人が溜まっている。ひとりひとり通過させるのではなく、窓口にパスポートをねじ込むと、だいぶ経ってから、スタンプの押されたパスポートが放り出される。他人にパスポートを取られてはたまらないから、みんな窓口の周りにたむろすことになる。窓口の中には、仕事をしている気配もない係員が何人もいて、のんきにおしゃべりに興じている。不思議な国境である。
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