Tanimichi World Blog

世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

スポンサーサイト

»カテゴリ: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フエ~16倍はやりすぎであるの巻

»カテゴリ: ベトナム

20050108184412.jpg

走行中にカメラを取った和華子も勇気がある(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 ホーチミンからムイネ、ニャチャン、ホイアンを経由してフエまで行った。ベトナムを縦断する国道1号を海岸に沿って北上する。南北に細長いこの国では、たいていの旅人が同じようなルートを外国人用のツアーバスで移動することになる。ツアーバスの方が鉄道や一般のバスよりもはるかに安いのだ。これに乗ると旅は楽である。郊外にあるバスターミナルまで行かなくていいし、バス代を交渉しなくていい。安宿も斡旋してくれる。
 ただ、楽すぎると旅はつまらなくなる。フエからは自力でハノイに行くことにした。バスターミナルまではバイクである。ベトナムでは、バイクで市内移動する。15キロはある、縦長のバックパックを運転手の足元に立て、僕は後ろに乗る。ヘルメットはない。
 バスターミナルは中心部からバイクを飛ばして15分。客引きが群がってくる。
「ドンホイに行くんだな、フォーハンドレッド、フォーハンドレッド」
 40万ドンのことか。ベトナム人は、値段を1000分の1にして口にすることがある。40万ドンは2800円ぐらい。160キロの移動がそんなに高いわけがない。ツアーバスなら、ホーチミン・ハノイ間1700キロが2000円弱なのだ。40万が30万になったが、信用ならない。バスターミナルの建物に入ると、黒板に2万5000ドンとあった。客引きの言い値は定価の16倍だったのだ。
 いい根性をした奴だ。いままで方々でふっかけられてきたが、高くて5倍、だいたいちょうど2倍が多い。16倍はいくらなんでもやりすぎである。
「2万5000はベトナム人、ユーは外国人。荷物も多い。20万!」
 客引きは懲りずに理屈をこねる。ここまで渋といと、呆れてくる。もうドンホイに行けなくてもかまわない。気を楽にして、建物の前に荷物を置いて、腰掛けた。
「わかった、わかった。運賃が5万、荷物代が3万の計8万!」
「荷物代なんか払わないぞ。他の客はでかいダンボールを持ち込んでいるじゃないか」
 結局、ひとり4万、荷物代なしで手を打って、バスに滑り込むと、ベトナム人も同じ金額を支払っていた。どうなっているのかわけがわからない。家畜まで積んだ寿司詰めバスは、のろのろと北へ向けて走り出した。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://ktanimichi.blog3.fc2.com/tb.php/109-9e8ccf34
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。