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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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メーサイ~対岸は暗闇の町の巻

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ミャンマーに帰る人たち。
背後のトラックのそばに警察検問所がある(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 タイ最北端の町、メーサイにミャンマー国境がある。4車線に整備された国道1号のホテルや土産物屋を過ぎて、突き当たりの青瓦の立派な門をくぐった。国境橋がある。川幅は20メートルもなく、商店がせまる。建て込んだ町の中心部にある国境だった。
 ミャンマーのビザはいらない。5ドルを支払い、パスポートを預け、4時半までに戻ればいい。タイに再入国すると、30日滞在の許可がもらえる。この日帰り入国制度は、外国人のビザ更新需要をあてにしているようだ。タイの法律には抵触するらしいが。
 ミャンマー側のタチレイでは、偽タバコに偽CD、偽DVDと、怪しげな売り物が多い。ミャンマーの民族衣装を着た人が目立つ。歩道はガタガタで、泥水でぬかるむ。国境川に沿った道を上流の方角に向った。半キロばかり進んで川岸に出たら、僕らの宿の対岸だった。宿はタイ領メーサイにある。ミャンマーから自分が今朝干したばかりの洗濯物を見る。
 翌朝、宿の食堂で朝食を取っていたら、声が届くくらい先に川を渡る集団があった。上半身裸になって、バシャバシャと水の中を歩いて、タイからミャンマーに向かっている。どういうわけだろう。宿の女主人に話を聞いた。
「たぶんミャンマー人が国に帰るところじゃないのかな。バンコクあたりで捕まった人がメーサイまで送られてきてね、パスポートを持たない人だから、川を渡って行った方が都合がいいわけよね。400バーツ(約1100円)ぐらい払ってるみたいよ」
 正規の国境でミャンマー側に引き渡すと、不法出国の事実が記録に残ってしまう。そこで、不正規に送還をしてあげている話というだった。タイ側の警察検問所で事情を聞いてみた。
「そうそう、あそこの宿のところでね、ミャンマー人は渡っていいの。タイ人はダメ。あんたもダメだよ。渡ったら向こうの軍に捕まるよ。ミャンマーの人は毎朝こっちに来てね、夕方6時までに帰ることになってんの」
 片道15バーツ(約40円)の通行切符が必要らしい。両国の地元官憲が一応管理しているらしい。限りなくグレーな国境風景だ。日暮れの時間、ちらほらと川を渡る人が見えた。タチレイは暗闇だ。電力事情が悪いミャンマーらしい。発動機の音が風に乗って、国境を越えて聞こえてきた。
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