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世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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ゴールデン・トライアングル~むかしアヘン、いまカジノの巻

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ミャンマー(左上)に渡る艀。右上の草地はラオス領(2004年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 ルアンパバーンからのスローボートは、丸一日かけてメコン河を遡り、パクベンに着いた。翌朝、同じような小船でまた一日かけて、上流のフエサイに向かう。静まり返った田舎町。メコンの対岸にコンクリートで固められた岸が見える。タイ領チェンコーン。
 メコン中流域は、古くはシャム王国の支配下にあった。19世紀、西洋列強が侵入した末、だいたいメコンを境に東岸が仏領インドシナ連邦に組み入れられた。政治的には別の国にはなったが、両岸の主要住民はラオ族であることに変わりはない。フランス撤退後は、東岸がそのままラオスになり、西岸はシャムを改名したタイ王国である。
 運賃20バーツ(約55円)を支払い、艀に乗ってメコンを渡る。対岸まで5分もかからない。15日ぶりにタイに戻ってきた。街並みも、聞こえてくる言葉も、人々の格好にも変化を感じない。同じ民族が住むのだから、無理もないだろう。
 チェンコーンからメコンを右手に見ながら乗り合いトラックは北上する。チェンセーンの近くでメコンは、西から流れてきた細い支流と合流する。この小川もまた国境である。北岸はミャンマー領、南岸はタイ領。北に向かって合流地点に立つ。右手に見えるメコンの対岸がラオス、目の前の支流に向こうがミャンマー、足元はタイ。3国の国境地点、いわゆるゴールデン・トライアングルにいる。
 タイからラオス、ミャンマーにそれぞれ渡る観光客用の小船が出ていた。ラオス領には土産物屋と郵便ポストがあると客引きが言う。土産物屋でラオスの切手と絵葉書を買って、投函すれば、ラオスに行った記念になるという趣旨らしい。「パスポートいらない、たった500バーツ(約1300円)」と連呼するが、別に面白そうに思えない。ミャンマー行きの船乗り場に回った。こっちはパスポートが必要だ。通行料を払えば、正規に出入国もできるし、出入国印なしで短期入国もできるらしい。対岸には高級ホテルしかない。林の中に赤い屋根の立派な建物が見え隠れする。中に免税店とカジノがあるのだそうだ。
 この辺りのメコン流域は、かつてアヘンの産地だった。ゴールデン・トライアングルの異称も麻薬産地の代名詞となっている。いま、その痕跡は、露店で売られるTシャツや絵葉書のケシの花ぐらい。俗っぽい名所である。
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