Tanimichi World Blog

世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

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ジブラルタル

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GIBRALTAR, Aug 2003
* Gibraltar

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Map courtesy of the U.S. Central Intelligence Agency.

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ジブラルタル~最後の植民地の巻

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自動車と飛行機の交差点(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 ラリニア行きのバスが終点に近づくと、右手のビーチ越しに巨岩が現れた。頂上は雲に隠れて見えない。海中から屹立した岩山の尾根には、アンテナやドーム状のレーダーが見える。ヨーロッパに残る最後の英領植民地、ジブラルタル。
 終点のバスターミナルから歩いてすぐの国境検査場。入国スタンプは押さないのかとイギリス側係官に聞くと、「どうして欲しいんだい?」と言いながら、勢いよくスタンプをくれた。「Welcome to GIB」と入国スタンプらしからぬ文言がパスポートに残った。
 スペインとジブラルタルを結ぶ一本道は、検査場を出たところでウィンストン・チャーチル・アベニューになった。イギリスの植民地なら左側通行なのかと思っていたら、右側通行のまま。岩山に向かって伸びた道は、そのまま滑走路と交差する。飛行場を作る土地が足りないようで、車と飛行機が平面交差する羽目になっている。
 植民地の中心部は、薄暗く、今にも雨が降りそうな雲行きだ。岩山にかかった雲のせいなのだろうか。スペインで過ごした2週間で一度も経験していない雨になるのか。さすがはイギリスの植民地、気候まで本国と同じだ。
 タバコや酒を免税価格で売る店ばかりが目立つ街で地元紙を買う。一面に「共同統治案は受け入れられない」と見出しが躍っていた。ジブラルタルをイギリスとスペインの両国で共同統治する案がイギリス政府で模索されており、植民地住民の頭越しに進められているらしい。植民地側が憤慨していると記事にはあった。
 レストランに入った。イギリスなまりの英語を話すオバサンが注文を取りに来たが、何を聞いても要領を得ない。しまいには申し訳なさそうに「実は今日が初日なの」と言い訳をする。植民地役人か軍人の奥さんがバイトをしているのかもしれない。隣のテーブルはスペイン人家族。中学生ぐらいの娘がはりきって英語で注文をしていた。しばらくして、ふと隣を見ると、両親はなぜか険しい表情でフィッシュアンドチップスをつまんでいた。
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