Tanimichi World Blog

世界32か国、16か月の旅。

ユーラシア横断陸路の旅 まえがき

スポンサーサイト

»カテゴリ: スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ルーマニア

»カテゴリ: ルーマニア

20050106031118.jpg

ROMANIA, Nov 2003
* Bucharest#
# 写真撮影地。Photograph by Wakako Takatsuki

20050106161531.gif

Map courtesy of the U.S. Central Intelligence Agency.

スポンサーサイト

ブカレスト~愛されない巨大宮殿の巻

»カテゴリ: ルーマニア

20050104215754.jpg

偽シャンデリゼの突き当たりにそびえる人民宮殿(2003年)
Photograph by Wakako Takatsuki


 バルカン半島を南へ、南へと進んできた。このままブルガリアから夜行列車に乗れば、翌朝にはトルコのイスタンブールに着く。だが、トルコへ向かう前に、ルーマニアに立ち寄ることにした。この国にどうしても見たいものがあった。
 首都ブカレスト。重厚な石造りの街に旧式の小型車ばかりが目立つ。旧市街を通り抜けると、緑地のかなたに見える。1980年代、独裁者チャウセスクが国力を結集して建設を進めた宮殿だ。その名も人民宮殿という。米国防総省庁舎に次いで世界で二番目に大きな建造物だとも聞いた。
 宮殿への入口がわからず、外周を延々1キロ近く歩き、ようやく入館。ガイドの女性が案内する館内は、純白の大理石、きらびやかなシャンデリアと水泳プールのように巨大な絨毯だらけだ。意外にもチャウセスク夫人のハイヒール・コレクションといった独裁者夫妻の贅沢な暮らしぶりを感じさせるものはない。宮殿の完成を待たずして、夫妻は銃殺されてしまったからだ。ベルリンの壁が崩壊した直後の1989年12月末のことである。
 当然、宮殿の建設は中断したが、その後再開し、現在でも続いているという。
「あまりに巨大なので、壊すのも現実的ではなくて、ゆっくりでもいいから完成させたほうがいい、ということになりました」とガイド。経済運営があまりうまくいっていないこの国にとっては、建設を継続する負担は少なくないという。
「チャウセスク時代を知っている世代にとっては、恐ろしい時代の象徴でしょうか。まあ、いい感情は持っていないと思いますよ」
 だからと言って、空っぽの広間を通るたびにチャウセスク批判を聞かせるわけでもない。独裁者自身はここで執務したわけでも、住んだわけでもないので、批判話につなげにくいのだろう。いま、数々の巨大な広間は国会議事堂に使われているほかは、会議場や宴会場として民間に貸し出されているとのことだ。
 巨大な木製のドアを開けば、同じような広間が現れる。ある部屋でガイドが窓を指差す。窓の外には、人民宮殿と似たような建築様式の建物が大通りを挟んで左右対称に建ち並んでいた。シャンデリゼ通りを模したという。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。